マンガレビュー(まじめ系)

履歴
11/22・・・奴の名はMARIA 行け!南国アイスホッケー部 ギャラクシーエンジェル追加。
11/13・・少年守護神 NUMBER10 トウショウライオン カオシックルーン追加。
11/3・・カイゼルスパイク 魔女娘ViVian追加。







少年ジャンプ→カイゼルスパイク グラナダ -究極科学探検隊-  グラン・バガン  ★SANTA!★  少年守護神 ソワカ  NUMBER10 BE TAKUTO!!-野蛮なれ- 魔女娘ViVian  奴の名はMARIA  闇神コウ-暗闇にドッキリ!-
少年サンデー→かってに改蔵  行け!南国アイスホッケー部
少年マガジン→トウショウライオン
少年チャンピオン→カオシックルーン
少年エース→
角川(ドラゴンエイジ等)→ギャラクシーエンジェル



ジャンプ
カイゼルスパイク/竹山祐右
竹山祐右氏の連載デビュー作。
脅威の跳躍力を持つ主人公と背の高い相方が弱小バレーボール部に入部して強豪に立ち向かうというベタというか王道というか、そういった話。
だが、地味すぎてあっさり打ち切りに。
ジャンプではあまり見ない独特の絵柄が特徴で、バレーボール漫画自体が少なかったこともあり密かに期待していただけに残念。

グラナダ -究極科学探検隊-/いとうみきお
「ノルマン効果」という言葉を生み出したいとうみきお氏の作。
『超古代文明「グラナダ」の全てが記されている「グラナダの正典(キャノン)」を捜して世界を駆け回る』王道的なストーリーだが、主人公のジュゲムの傍若無人ぶりがやたらに目立つ。
相棒のアドバイスにも耳を貸さず、挙句の果てに「人類を滅ぼす」といわれているスイッチをあっさり押して万里の長城を破壊しても全く反省すらしない。いとう氏はいわゆる「ダークヒーロー」みたいなものを描きたかったのかもしれないがこれは正直やりすぎ。
またこの作品の特長に「やたらに長い回想シーン」がある。なんと全14回の連載のうち8回(最終回の6ページ前)までを丸々回想シーンにあてているのだから驚きだ。
この回想シーンはいとう氏が打ち切られる前にネタを出し尽くしたかったのだろうか、結構読み応えのある展開となっている。

グラン・バガン/山田和重
「日本刀」「侍」「異国」「からくり兵器」と典型的な「和月組系マンガ」であるが、作者の山田和重氏のデビューは93年。和月氏とは同期だったりする。
低年齢層にもわかりやすい設定や、絵の上手さは及第点だが、見せ場が無いまま打ち切りに、というよりは見せ場を迎える前に打ち切られたといえばいいだろうか。
11週で打ち切ったのはやや勿体無かったかも。

★SANTA!★/蔵人健吾
作者の蔵人健吾氏が手塚賞と赤塚賞を同時受賞という華々しい経歴をひっさげて、鳴り物入りで連載した作品。
・・・が、フタを開けてみれば絵は「NARUTO」の劣化コピー、ストーリーも「ワンピース」の二番煎じと評価は散々だった・・・。
元々、手塚賞・赤塚賞を受賞してから7年近く過ぎていたため質が落ちてしまったのはある意味仕方ないことかも。
ちなみに蔵人氏は「NARUTO」の岸本氏とは友人関係であるらしい。絵柄が似るのはそのこともあるかも・・・?

少年守護神/東直輝
東直輝氏が過去2回の打ち切りをくらい、背水の決意で描いた(と思う)漫画。
だが、キャラもストーリーもFF9の劣化コピー(というよりパクリに近い)という救いようの無い作品になってしまい、11回で打ち切られた。
そもそも戦国時代が舞台なのに「(守護神と書いて)ガーディアン」という横文字を使っていて、かなり浮いていた。
前作の「ソワカ」が評価されていたらしく、打ち切りの際は「東先生の次回作にご期待ください」とあったのでクビはつながったようだが、『「CHILDRAGON(全12回)」より短いのに・・・』というのが正直な気持ちだったり。

ソワカ/東直輝
作者は東直輝(元あずまけいしん)氏。
『戦国時代主人公が鬼退治を仲間2人と共にする話』と、至極わかりやすいストーリー。
こういった作品のキモである「戦闘シーンの迫力」はあったが、「コマとコマのつながりがよくわからない読みにくい構図」「常に口が半開きの表情」など
マンガとしての大切な部分が足りなかったのが致命傷だった。
また、「ハァァァ」「シパパパッ」「ンハッハァ」「ンムムンムンムン」などの珍妙な擬音やセリフが少しだけ話題になった。

NUMBER10/キユ
かの「ロケットでつきぬけろ!」で一部に名をはせたキユ氏の2作品目はワールドカップに便乗したサッカーもの。
「ホイッスル!」の後釜狙いだったのだろうが、内容が前作からあまり進歩しておらず。
また一部の読者に期待された目次の電波コメントも押さえ気味だったためあまり話題にもならず、2作品連続10週打ち切りに。
これはかの次原隆二氏もなしえなかった偉業(?)である。
コミックスの「また 行きたいな ワールドカップ」というコメントが哀愁を漂わせる・・・。

BE TAKUTO!!-野蛮なれ-/野口賢
かつて「柳生烈風剣連也」「竜童のシグ」を連載していた野口賢氏の作品で、野口氏がかねてから描きたがっていたバイク漫画。
ところが、唐突に(一応伏線はあったが)空手漫画に変身してしまい、それに伴い人気が下落。20週で打ち切りに。
バイクシーンは氏の粗めの線のおかげで結構迫力があった。
現在、野口氏はOhスーパージャンプにて「KUROZUKAー黒塚ー」(原作:夢枕獏)を連載中でこちらは割りと好評。やはり週ジャンの土が合わなかったのかも。

魔女娘ViVian/高橋ゆたか
前作「ボンボン坂高校演劇部」が好評だった高橋ゆたか氏の作。
前作の頃から高い評価をされていたクオリティの高い絵と、当時のジャンプではまだ珍しい「魔女娘」というジャンル(タルるートは「魔法使い」だし)、ベテランならではの丁寧な話運びで好評を得る。
だが、同じ美少女漫画の「I"s」(桂正和氏作)が連載されてそちらが大好評になる。ジャンルの被るビビアンは必然的に「シリアス+トーナメントもの」にジャンルを切り替え、一時は人気を取り戻したが結局、1周年を迎える前に打ち切りに。
正直、バトル編の出来は今ひとつだったので不満たらたらです。

奴の名はMARIA/道元むねのり
道元宗紀(当時むねのり)氏のデビュー作。
「地獄先生ぬ〜べ〜」のヒットに味を占めたジャンプ編集部が二匹目のドジョウを狙おうとして見事にコケた教師モノ。
今で言う「GTO」風の破天荒教師キャラの主役:マリアは新鮮ではあったが、不良を何のためらいもなくぶん殴っていては読者が退くのはわかるわな(笑)
最後はバトルしたりと迷走し、9週で打ち切られた。


闇神コウ-暗闇にドッキリ!-/加地君也
突然ですが僕はこの作品は好きです。でも悲しきかな、色々な意味で嫌われているマンガ。
「最近の読みきりでは一番つまらない」と言われていた読みきりを連載にした作品。
「目の焦点が合ってない」「デッサン狂いすぎ」「内容無さ杉」などとかなりの酷評で、同時に連載された「★SANTA!★」と同じ12週の打ち切りが決定的だった・・・。
・・・が、ミラクルが起こった。編集長の入れ替わりで突如「ヒカルの碁」「ストーンオーシャン」が終了。そして「プリティフェイス」「UltraRed」など中堅組の打ち切り、さらに「ルーキーズ」の森田まさのり氏が体調不良で入院。連載が足りなくなり、穴埋めとして5回延長されて17回終了となった。
そのおかげで「短期打ち切りなのに全ての伏線を消化して円満終了(終わらせ方としては)」という前代未聞のマンガとなった。
また、作者の加地氏の目次の電波ユンユン発言が一部の読者に猛反発を喰らったりしていたことも忘れてはいけない。



サンデー
かってに改蔵/久米田康治
初めは『幼馴染によって頭のねじが外れてしまった主人公・改蔵が「天才塾」からの刺客とドタバタ騒動を起こす』コメディマンガだったが、段々と幼馴染の「羽美」と下っは扱いされてた「地丹」が暴走を始めて、ブラック・サイコ・時事ネタ・楽屋ネタが多くなっていった。
最近、最終回を迎えたが賛否両論を巻き起こした。
また作者の久米田康治氏のネガティブさが一時は本気で心配され、19巻からついているライナーノーツ「今巻の反省」でのその自虐ぶりは見ているこちらも辛くなってしまうほど。
他の出版社マンガのネタも多く、特にジャンプが多かった(こ○亀、キ○肉マン、ワン○ース、ブラック○ャット、冨樫○博等など・・・)

行け!南国アイスホッケー部/久米田康治
久米田康治氏のデビュー作。
鹿児島の高校にある弱小アイスホッケー部にカナダからの帰国子女である主人公が入部するというスポーツマンガの王道的な始まり方だった。
が、あまり人気が出なかったので、下ネタ路線に変更したらばこれが大ヒット。
アイスホッケー部は名だけになってしまった・・・。
おかげでラストは収集がつかなくなって連載初期には想像できなかった、とんでもないラストを迎えた



マガジン
トウショウライオン/荒木ひとし
作者は荒木ひとし氏。月刊少年マガジンかどっかに連載されていた野球漫画。
当時は西武ライオンズの黄金期で、水島新司氏をはじめ数々の漫画家たちが西武に便乗した、またはモデルにした野球漫画が続々発表していて、この作品は特に色濃く出ていた。
しかし、肝心の内容がベタすぎて読者がつかずに打ち切り。
ついでに、この頃の西武便乗漫画のほぼ全てが短命に終わっているということも付け足しておく。



チャンピオン
カオシックルーン/山本賢治
週刊少年チャンピオンで連載。
作者は成人漫画なのにエロシーンよりアクションやグロシーンが多い漫画を描いていた山本賢治氏。
同名のカードゲームのメディアミックス漫画だが、それだけでは地味だと思ったのかやたらにグロテクス表現が多い。
もろ打ち切りな終わり方をしたが、最近チャンピオンREDにて続編が描かれている。



角川
ギャラクシーエンジェル/ブロッコリー・水野良・かなん
ドラゴンジュニア(後にエイジ)に連載されていたメディアミックスのSFラブコメ。
元は「PrigectG.A」と題して、ゲームとアニメの同時進行を予定していたがゲームの開発が遅れに遅れたためにアニメを見切り発車の形でスタートさせざるをえなくなった。
かといって内容のネタバレをしたくなかったため、アニメは完全なギャグ路線に。
このマンガ版はゲームの世界観が元なので、アニメから入った人はかなり戸惑ったと思う。
作者のかなん氏による丁寧な絵柄とストーリーで人気を博したが、版権を持つ会社がタカラの傘下に降ったために、角川系列だったドラゴンでは連載できなくなり、「月刊連載なのにジャンプエンド(俺達の戦いはこれからだ!)」だったのが不満でした。
現在は、タカラ系列のコミックラッシュで第2部が連載されている。



戻る
[PR]動画